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今年の冬は例年に比べると、個人的に暖かく感じます。とても過ごしやすいのですが、これから春にかけて暖かくなってくると花粉の飛散が始まり、マスクが手放せない季節になってきますね。

 

先日、録画で溜まっていた「カンブリア宮殿」を視聴していました。印象に残った回が老舗和菓子店の「船橋屋」。くず餅で有名ですが、今は新卒の就職応募者が殺到している企業だそうです。

 

その理由は、社員が充実感を持って働いていることが要因です。。

 

具体的には、現場社員からのアイデアが商品化されたり(今では店の看板商品になっているそうです)、パートが発案した本社周辺(亀有)をきれいにする活動を全社的に促進したりなど、誰もが主体的に動ける環境が整えていることです。

 

銀行員出身の現在の社長さんが家業を受け継いだ際は、会社の赤字がひどく、銀行仕込みのドラスティックな経営革新を行ったようですが、その反動で社内に活気が全くなくなってしまったそうです。

それに気づいた社長が社員に寄り添う経営に舵を切り、前述のような環境を創りだしたとのことです。

 

社長としては色々な葛藤があったそうですが、結果として有事から安定期の経営へ見事に切り替えたと言えます。

 

若手だけで合宿をさせ、今後の事業企画をさせているところも映っていましたが、社内のベクトルを見事に合わせた経営をされていました。

 

社員がなかなか思い通りに動かないと愚痴をこぼす企業は多いですが、船橋屋は経営者の目線を現場にあわせる事を大切にし、そして現場の目線を一段上にあげるという、企業成長に不可欠な環境をつくられているなと感心させられました。