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組織は戦略に従う

「組織は戦略に従う」

アルフレッド・D・チャンドラーの組織論に関する言葉です。起点には理念から落とし込まれた「戦略」があり、それを実現するのに最適な組織構成をとるべきという論です。

 

私自身もこの考え方はしっくりきています。ただ欧米と異なり、日本企業ではよほどの理由がない限り社員の解雇という社会通念がないため、時に組織特有の考え方や捉え方が、戦略へ影響を及ぼしてしまうことがあります。これは「戦略は組織に従う」というアンゾフの組織論に近い形です。

 

組織は人の集合体ですので、その多様なアイデアの組み合わせが組織に与える良い影響は尊重されるべきとは思いますが、大前提として、経営陣による未来の方向性が戦略として指し示された上でのことと思います。なぜなら戦略の実現が組織体をなすための目的でもあるためです。

 

この理屈なくしての発信や行動は、様々な解釈が可能であるため、組織内のグループや個人にとって、都合の良い視点を生み出しかねません。

 

 

迷った時には、そもそもその事業を行う目的は何だったのかを、シンプルに振り返ることで、考えるべき/実施すべき内容の優先順番が明らかになってくると思います。